病院臨床に従事する臨床家「ダノン」が仕事、趣味、心理学全般を味わってみます。 それなりにのんべんだらりと書きますが、なんていうか、こころなしかクリニカル。

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 ネットをうろうろしていたらこんな記事に出会いました。臨床心理士の西脇喜恵子さんという方が投稿者の質問に答えています。


 子ども相談室:やる気見えぬ中2=臨床心理士・西脇喜恵子さん


 投稿内容はイカのようになってます。


 この内容に対して答えているんですが、う~ん… 


 


 ◇Q・やる気見えぬ中2


 中2の男子。幼いころからいろいろ習いごとをさせ、勉強も私(母親)が付きっ切りで教えました。しかし最近は、まったく勉強しません。学校へは通っていますが、塾のプリントはほとんど白紙。習字も硬筆も7段の腕前なのに、字は書きなぐり状態です。当然、成績も悪く、このままでは高校に行けない、将来はフリーターかも、と夜も眠れません。自分からやる気を出して勉強するようになるには、どうすればよいですか。(福岡県・40歳女性)




 西脇さんの返事はイカの通り。


◇A・自分探しの途中かも


 やればできるはずのことをしてくれない息子さん。いくら思春期・反抗期の年ごろだといっても、お母さんとしては「どうして小さいころのように、やる気を出してくれないのかしら」と、もどかしい思いをされていらっしゃるのでしょうね。


 やる気というのは、三つのこだわりが相互に絡み合って出てくる、という説があります。


 一つは、取り組もうとするものの「内容へのこだわり」。日本の歴史をもっと知りたいから社会科の勉強をする。習字が好きだから一生懸命練習するというのがその例です。二つめは「状況へのこだわり」から出てくるやる気です。例えば、先生がほめてくれるから勉強するとか、勉強をすればお小遣いがもらえるからとか、周りの状況に左右されてやる気が出るというものです。もう一つは「自己へのこだわり」。何かに取り組むことによって達成感が得られたり、自分のためになったと思えたりする。それが、やる気を起こさせる--という考え方です。


 相談のお子さんの場合はどうでしょう。小さいころから、お母さんがつきっきりで勉強を教えられたということですが、お子さんとしては「お母さんにほめられたい」一心で、勉強に励んでいたのかもしれません。あるいは、習いごとや勉強も始めたばかりで、楽しさがやる気につながっていたとも考えられるでしょうか。


 でも、ここにきて、それらはやる気を出す動機にならなくなった。かといって「勉強してもっと成績を上げたい」とか「勉強は人のためではなく、自分のためになる」という思いまでは持てない。それが、白紙のプリントやなぐり書きの字に、まさに「やる気のなさ」としてあらわれている可能性はあります。


 でも、落胆しないでください。「何のために勉強するのかわからない」という状態は、少し先のやる気につながることもあるからです。やる気はその時々で、動機も出方も変わっていきます。その過程は自分探しに似ているともいわれます。「自分は何のために塾で勉強するんだろう」という自分への問いかけが、こだわりとなって、やる気に結びつくことも考えられます。


 「フリーターになるのでは」と悩むよりも、お子さんが成長したからこそ、これまでと同じようにいかないのだ、と発想を変えてみてはいかがでしょうか。


 どうなんでしょうか。


 まぁ、そもそもこういった類の質問に対しては一般的な返事しかできないので、それを踏まえて書かれているのだとは思いますが。


 これはこれで意味はあると思うんです。これで気持ちが楽になったり、実際に専門家の言う通りだったりすることもあるわけで。


 ただ、同時に危険でもあると思うんですよね。


 先日、biological factorの重要性 という記事を書いてみました。


 この臨床心理士の方の「見立て」はpsycological factor にのみ注目したようです。


 「自分探しの途中かも」って。。。“アイデンティティの確立”というE.エリクソンの発達課題を耳にした人は多くいると思うのですが、中2なら自分探し中の人少なくないです!


 この一般的な返答が私的にはがっくりなのです。なぜ、この子が不適応状態になったのか。


 このケース、biological factorに関わる見立てを考慮しなくてよいのでしょうか。


 例えば最近は“児童・思春期のうつ”も多く見かけます。もちろん、うつはpsychological factorに関わるものでもありますが、投薬が効果的な場合もあり、biological factorに関わるでしょう。このような見立てが1つ。年齢的にはまだ低いですが、学力低下が著しいのなら、統合失調症の可能性だって否定できません。場合によっては幻覚妄想の確認をし、必要に応じて医療機関を利用することが望ましいでしょう。


 social factorに目を移しますと、対人関係は児童・思春期に関わらず、psychogical な面に大きな影響を与えます。対人関係がうまくいかずにストレスフルな状態になっていて、勉強が手につかないことはないでしょうか。これも1つ。


 他にもいろいろな見立てができると思います。


 少なくとも、一般的な回答にならざるを得ないのなら、様々な視点を提供する必要があるのではないかと思います。bio-psycho-socialの視点に立てば、少なくともそれぞれ1つは見立てを提供することも重要かなと考えました。


 どかなぁ。

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2006/08/11 21:53|心理臨床TB:0CM:0

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