起き抜けから記事を1つ。
SCについては様々な議論があって、どちらかというとネガティブな面についての議論が多いように思います。
SCが職にあぶれた余剰臨床心理士の受け皿になっているとか、そういった新米心理士には難しい職であるとか。
そう思う部分もありますが、じゃあせっかく多くの学校に配置されるようになってきたのだから、何かこれを機会に心理士全体としてSCに期待する部分はないのかにゃー。手品ーにゃ!
当たり前ながら、それぞれのSCが研鑽を続けながら配置先の学校でしっかりと取り組み、評価を受けることが一番の社会に対する貢献であり、存在意義をアピールすることになると思います。
それはそうなんだけど、SCとして学校に提供するプログラムをもう少し決めてもいいんじゃないだろうか。
授業数の削減や総合科目の導入によって授業をもらうことはなかなか難しいのかもしれないけど、例えばSSTプログラムや心理教育プログラムなどを学校側に心理士として提案するとか。
まずは問題の未然防止が重要であり、その次に問題解決、そして問題が起きてしまったときの対応と、「予防」の概念を海外のSchool Psychologistは重要視する。そうした意味でも『第一次予防』を促進するプログラムを心理士全体として提供することは重要ではないだろうか。
さらに病院臨床に従事する私から常々思っていること。
精神障害者に対する偏見を低減させるような働きかけをぜひとも行なって欲しいということ。
特に田舎の地域は本当に根強く、子どもたちがお互いをバカにするようなときに「○○病院に行っちまえ」なんてことも聞かれる。こうした地域文化に根付いた偏見を変えることは非常に難しいのであるが、少なくとも正しい情報を小さい頃から提供してもらいたいと思う。例えば統合失調症の方が健常者よりもよっぽど犯罪率は低いとか(細かく見ればいろいろありますが)。
これって、立派な道徳だと思います。こうした面でも心理士を活かすことはできるんじゃないだろうか。
よく、相談室で待機して金もらって云々…とあるのだけど、SC自身が動くこと、心理士全体と文部科学省とで具体案を共有することなどを通して、より効果的な活躍ができるのではないかと思っています。
どかな?
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