臨床心理士の資格試験の日程が出たとか。
「日本臨床心理士資格認定協会」
受験生のみなさまはさむーいビックサイトで受験するのね。暖かくしていくといいと思いますよ。
ところでこのサイトを見ていたら…
ちょっと引用してみます。
なお、平成17年度より、指定大学院とは別に、学校教育法第65条第2項の新設(平成15年4月1日改正)による専門職大学院の臨床心理学又はそれに準ずる心理臨床に関する分野を専攻する専門職学位課程が設けられました。「九州大学大学院 人間環境学府 実践臨床心理学専攻」が、第1号専門職学位課程として発足(平成17年4月1日)しています。今後、この専門職学位課程は1種指定大学院の発展像として、漸次増加していくことが見込まれています。 臨床心理士資格取得のための試験について、この専門職大学院修了者は、筆記試験(一次試験)のうち、小論文試験が免除されることになっています(平成19(2007)年度資格審査より実施予定)。
まぁ九州大学の専門職学位課程のことは臨床心理関係のブログでもにぎわっていた話題ですね。
それにしても、小論文が免除されるってどういうこと?まぁ書かなくても実力があるのは分かっているということなんでしょね。うーん、微妙。
でもまぁ、筆記も免除されなくてよかったのでは。以前の話では一次試験自体が免除のようなことになっていたので。
それにしても
さいえんてぃすと・あんど・ぷらくてぃなー・もでる
と逆行なんですけど。これもまた新鮮な意見ではないんですけどね。専門職学位課程っつーかっつーか、専門学校じゃないですか。
つまりは九州大学、ならびに資格協会は「高度専門職業人を育てるには修論は不必要だ。修論に取り組む時間を臨床に当てればもっと高度な職業人が育成できる」と思っているんですね。あれ?臨床心理士の4本柱は?
国家資格化にとっても逆行であるということを分かっているんでしょうか。臨床心理士が国家資格になれない理由はいろいろとありますが、「臨床心理学的援助は役に立つのかよーわからん」というのが昨年のドタバタの際に反対派から投げかけられていました。
先日の記事にも書いたけど、イギリスを例にしてみるといいと思うんだよな。臨床心理士がその効果を検証し、もっと社会アピールしていかなくてはいけない。その際にリサーチ能力が絶対に必要になる。心理療法の効果を測定し、それを社会にアピールしていくことが必要となっているように思うのです。もちろん、臨床自体が研究と同じような思考力や論理性を必要とするわけなので、そういう意味でもマズイのではないかと。
「修士論文を課さない」をホームページで言っちゃってるわけなんですが、それが高度専門職業人を育てる上で望ましいのでしょうか?臨床心理領域における高度専門職業人とは、研究のユーザーとしてで成り立つのでしょうか。多くの知見を発信していくことが「高度」なのではないでしょうか。日本における高度専門職業人としての臨床心理士像とは…?
少なくとも、私自身は私の考える「高度専門職業人」を目指していこうと思います。まだまだとても高度とは言い難い私です。
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