えいえい!もずく酢! あの~、ワッフルって匂いや外見から推測されるよりもパサついてませんか?いつもワッフルを買ってなぜかがっかりするダノンです。 さて、今日は珍しく臨床心理士に求められる能力に関する話題でも一つ。
臨床心理士に関係する内容を扱っているブログは多々ありますね。私のブログもその一つですけど。その中には臨床心理士に求められる能力について触れられているものを目にすることがあります。 特に学力的な面について、“博士レベル”とか、“旧帝大+広島、筑波に入学できるレベル”とか、“学部レベルでOK”というような議論を見たことがあります。それは客観的に議論しやすい切り口だからでもあると思います。
私としては臨床心理士の4本柱に“研究”が入っており、これをきちんと行えるには博士レベルの学力が求められるだろうなぁと思っています。そういう意味では自分自身、葛藤を抱えた状態でもあります。ただ、現状では修士卒でも社会的に見れば高い学力が必要となっており、今後段階的に博士レベルに移行していくことが必要なのではないかと思います。学力的に高いものが求められるということについて異論はありません。
。。。
というのはさておき。私としては求められる知的レベルも大切なのですが、ちょっと視点を移してみようと思います。私が今回提供する視点はこちら。
“雇う側はどのような心理士を期待しているのか”
ということなのです。私は経験上、就職試験で必ずしも優秀な学生が雇われるわけではないと思っています。もちろん優秀であることに越したことはないのでしょうが、雇い主が重要視することって“いかに組織の中でうまくやっていけるか”ということが前提だと思うのです。
私はこの点について、心理の分野の人は苦手な人が多いんじゃないかと主観的に思っています。これは自戒を含めてですが。確かに優秀で、自己研鑽にも余念がないのだけど、組織の中でそれを生かすことができない人。結局そういう人は「○○(職種)が心理を知らな過ぎる」、「組織の心理に対する理解不足」と外罰的になって憂いでいることが多い気がします。
臨床心理士で優秀な人はたくさんいるのですが、組織でそれを生かすことができていない人って多いと思うんです。逆に言えばそこまで優秀な大学や大学院を出ていなくても組織でいい仕事をする人がいます。私は学力よりも先に組織で周囲と連携してやっていける能力が重要だと考えています。
そういうことから雇う側としては人柄を重視することって多いように思います。ちなみに昔私が勤務していた病院の採用試験では若干名募集のところに十数名応募がありました。その中で私は雇ってもらったのですが、理由は「スポーツをやっていて、元気そうだから。さっぱりしていて、付き合いやすそうだから」とのことでした(笑)。どこまで本当かわからないですけど、私にとってこれって結構誇りです。だって私よりも優秀な人はたくさんいたと思うのですが、そこではないところで見てくれたからなんです。
臨床心理士としての専門性を高めることは重要ですが、それを生かすには他の職種の人との連携があってこそです。それってめちゃくちゃ当たり前なことなんですけどね。人とある程度うまく付き合っていけるような能力は必要ですよね。患者さんとだけうまく関われるというの人もいるかもしれませんが、それってちょっと怖いような気がします。
職場であれば、他の職種の人に「理解されない」と嘆くのではなく、まず他の職種の専門性を認め、自分たちの専門性を分かるように提示し、公私共に積極的に関わっていくことではないかと思います。
ここまで書いて思ったのだけど、こんなこと別に心理士に限ったことではないね。当たり前のことを書いているだけだったかな。でもきっと、そんな当たり前なことが苦手な人が特に多い気がするんだよな。
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