病院臨床に従事する臨床家「ダノン」が仕事、趣味、心理学全般を味わってみます。 それなりにのんべんだらりと書きますが、なんていうか、こころなしかクリニカル。
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おしさしビリーです、ヴィクトリー!!
ブートキャンプに乗り遅れ、もはや入隊する気もなくなっているダノンです。
久々に本紹介。
ドン!
私にとって、臨床に関して“楽しみ”をタイトルに使った本て少ないように思うんです。臨床を“楽しむ”とはあまり良い意味に捉えられなかったからでしょうか。。。
私は今まで臨床経験がそれほどあるえわけではなく、現在、日々積み重ねていっているところです。そんな私が院時代からずっと抱えている思いがありました。
院はトレーニングの期間ということやまぁ私の指導者の特性ということもあってか、“楽しみ”などということは全く感じませんでした。それよりも“苦しみ”がほぼ100%に近いような日々でした。その中で、“臨床家は臨床の中に何を見出すんだろう。楽しくないんだろうか。楽しくないようなことを毎日繰り返すことってどうなんだろう”と私なりに考えていました。
現場に出て、様々な臨床家に会い、その臨床を身近に見ることで様々な臨床が様々な臨床の形を持っていることを知り、幅が広がりました。私に影響を与えたのは一人のユング心理学を専門とする精神科医でした。彼は非常に楽しそうに臨床に取り組んでいました。いい加減ではないし、とても真剣に臨床をするのだけど、その中に楽しみを見出す名人でもありました。彼の話を聞くと、臨床という行為がいかに深みのある、また様々な思いが交差し、織り成す行為なんだろうとため息が出るようでした。
私は臨床という営みがつまならないものであるなら、それは臨床としても不毛だと考えます。なぜなら、楽しみを見出せるセラピストでなければクライエントの可能性を引き出せないと思うからです。ちなみにここでいう“楽しみ”とはそれぞれのセラピストによって定義されるものだと思います。目の前で行われることに好奇心を持ち、発見と驚きを見出すことが私にとっての楽しみなのですが、それがなくなったら臨床はCPにとってもクライエントにとっても援助的ではないのではないかと思います。
そこで本の話に戻ります。
この本は基本的にDr向けのものなので、お薬に関することなどもたぶんに出てきますが、心理士が読んでも非常に面白い本だと思います。特に前半部が私ととしては興味深く、“共感のダイナミクス”あたりはとても実際的だと思います。この部分は以前に文献に載ったものをまとめたものなんですが、本ブログに書き込みをしてくださった方が関わっていて、文献を紹介していただいたのですでに知っていました。それでも改めて勉強になりました。
臨床という行為が楽しく、好奇心をくすぐるものであるためにとてもよい一冊だと思います。すべては臨床家の視点た態度、スタンスにかかっていると思います。
ども~★
珍しく更新が頻繁なダノンです。
年末年始はのんびりするはずだったのに、気付けば友人と朝まで遊んだりして過ごしていた…結局、楽しいことには目がないダノンです。
そんな私の友人の中に、映画を専門としている幼馴染がいます。彼は映画の専門学校でみっちり学び、そしてドキュメンタリーを主とした活動をしています。地元では映画祭の運営をしたり、精力的に活動をしています。
彼と話すとインスパイアされることが多いってことと、心理臨床とドキュメンタリーの類似点に気づかされて驚くことが多いんです。一人の人間からみえてくる世界というのはやはり興味深いものがあります。“人”に興味があるという点で共通していて、その領域に魅せられている仲間です。
そんな彼と酒をちびちびやりながら見た映画。ドンッ!
原田芳雄ってイイ!すんごくカッコいいなぁ、彼。
彼はスリのプロ。そんな彼はアルコール依存症だったりするわけですが、さまざまな人生が入り組みながらスリを続ける姿が描かれています。“人間ってのはこんなもんだよね”という気持ちになった作品です。これ↓を飲みながら見てましたが、とてもいい時間になりました。ちなみに八海山の原酒はこの時期限定で、飲みやすくそれでいてコクが深い逸品です。
その次はこちら。
これもまた、原田芳雄イイ!
役者原田芳雄に魅せられっぱなしです。たまりません、いぶし銀。
自閉性障害を持つ朝鮮人の子どもの父親と離婚した母親を中心に、事件が絡み合う作品です。恐るべき記憶力が事件の鍵になるわけなんですが、その周辺で巻き起こる人生の交差がとっても面白い。個人的に肘井美佳さん、かわいいです。。。
これは宮崎の芋焼酎(珍しいでしょ?)宗一郎を飲みながら見ました。これ、思いっきり飲みやすいですよ。お勧めです。
映画って、本当にいいものですね(受け売り)。
6月になりました。6月は「代謝向上月間」です。基礎代謝を高めたいダノンです。
さてさて、この時期になると臨床心理士指定校では病院実習なんぞが始まるのではないでしょうか。いろいろと目標を立てて実習に臨むと思いますが、病院がどんなところか、精神疾患とは何か、精神医学とは何かといったことが理解できていないと目標も立てられませんし、せっかくの貴重な機会も最大限に生かせません。
というわけで本紹介。
お勧めの取っ付きやすい本2冊です。
それから、薬理についてはこれなんかどうでしょう。
これだけでも結構役立ちますよ。他にもいろいろな本がありますが、まずはこれらをチェックしてみてはいかがん?
宮崎地鶏、気になるなぁ。食べたいなぁ。
それはそうと、統合失調症への認知行動療法が熱いです(私の中でですけどね)。
その中で心理教育は重要な意味を持ちます。
幻聴が主訴になっているケースではこれは非常に使えます。
ただ、ちょっとばかり「幻聴のルーツは自分の考え」というのを理解してもらうのは難しいのですけどね。
ちなみにhttp://www.ar-pb.com/freedownload.htmでパンフレットがダウンロードできます。
さらにブラッシュアップするためにこれをお勧めします。
この2つでかなり実践で役に立ちますよ。
あ~、ソーキそば食べたい。
昨日は統合失調症関連の本を紹介しましたが、今日はパーソナリティ障害に関するものでちょっと期待できそうなものを。
まずは、5月に発売したこれ。
パーソナリティ障害
ジェームス F.マスターソン 佐藤 美奈子 成田 善弘 星和書店 2007-05売り上げランキング : 95956
星和書店の売込みをちょっと抜粋です。
本書は、マスターソンの四十年にわたる人格障害研究の集大成と言ってよい。境界性人格障害だけでなく自己愛性人格障害、スキゾイド人格障害についても自己の障害の観点からその病理と治療を詳細に論じているが、マスターソンの本領は治療経過の生き生きとした記述にあり、そこでの介入の記述はきわめて明確かつ具体的である。精神分析的治療者だけでなく、精神分析になじみの薄い治療者にも一読の価値ある書物である。
というわけでして、マスターソンの集大成ですぞ。これは必見でしょう。ガンダーソンとマスターソンをうっかり間違えそうになる私でも注目です。
それから、今回の“精神療法”でも自己愛性障害の精神療法”というタイトルでしたな。
それから
境界性パーソナリティ障害最新ガイド―治療スタッフと家族のために
ジョン・G. ガンダーソン ペリー・D. ホフマン John G. Gunderson 星和書店 2006-11売り上げランキング : 61611Amazonで詳しく見る by G-Tools
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なんてのもなかなかよさげです。
そして、私が大注目なのは…
境界性パーソナリティ障害の弁証法的行動療法 ――DBTによるBPDの画期的な治療
なのです。ついにリネハンの弁証法的行動療法の教科書的専門書が訳されます。6月の発刊予定とか。あー、楽しみ。
久々の更新です。アナコンダ?変わった名前だなぁ。
いやいや、更新は面倒くさいと思うことが多くてなかなかアップしませんでした。心理系ブログをROMることはあるんですけど、自分で書くのは億劫です。
それにしても、よく「ブログでの人格」みたいにブログでの自分と現実での自分を別人格のように扱うブログがありますが、あれって怖いなと思うのです。
だって、ブログを書く自分だって実際の自分の中に統合されているものだと思うんですけど、別人格として一人歩きし始めたら実際の自分とブログでの自分の乖離や遊離が生じるんじゃないでしょうか。自分の人格の一部でしょ?って思うんです。都合よく別人格として書くのってなんなの?と思ってしまいます。
まぁそれはそうと。
統合失調症への心理療法が禁忌という時代は終了です。統合失調症の方に対する心理療法の貢献は十分に可能になってきています。
こんなのとか
こんなの。
それと、こんなので基礎的なことを学んだり、
こんなので海外の動向を知ったり。
さらにはこんなのは読み物としても面白く、
こんなのは介入の具体的なやりとりがわかります。
今日はパート1です。そのうちパート2を書きます。
昔、隣に人がいるとおしっこが出なかったダノンです。
さて、認知療法・認知行動療法について、いろいろと記事を書いてきました。
この本や
この本
さらにはこのDVDなんかも見ておりますです。
で、これからもクライエントにあった介入方法を模索していく予定です。バリバリと。
その一方で、izugaeruさんが【えっさ】すえさんありがとう【ホイス・グレイシー】 でコメントくださったことや、私自身が セラピストのメンタルヘルスで書いたように、どのようなアプローチを選択しようとも、共通した部分はあります。
そうなると重要なのは、どのアプローチを用いようとも、ベースとなる臨床家としての姿勢だったり、基礎だったりを着実に伸ばしていくというkとになるのではないでしょうか。
もちろんSVを受けたり、たくさんの事例検討会に出たり、学会に参加したり、他の臨床家と切磋琢磨すること。そして、自分自身の体験についていかに思考し続けるかということが重要なのではないかと思います。
それはそれとして、この本
私が言いたい「臨床家としての姿勢や基礎」を重要視しているような気がする一冊です。これからじっくり読んでみます。
というわけで(どういうわけで?)ダノンは学会に参加せず、この連休を遊び倒します。
「瞳~を閉じて~♪」って瞳は閉じられないだろうよと思っているダノンです。
さて、昨今の認知行動療法への感心の高まり。
子どもや若者向けへのニーズにこたえるベック、こんな本が出ました。こんなん出ましたけど↑(古!)
まだ読みかけです。寝るときに読もうと、枕元に置いておいたら、よだれを垂らして激しい寝相だったためにややクシャトリア。
まぁこれからまたレビューするとして、とりあえず雑感。
“こども・若者”と銘打ってあるわけで、中身は平易かつイラストが多く用いられてとっつきやすいのですが、認知行動療法の体系を知ってから読まないと、ただのスキル本になってしまいそうな感じがしました。スキル本として使われたら、認知行動療法の中における技法のひとつとして捉えられないように思えて、なんかもったいない感じ。
えぇ、読みやすいし、分かりやすく書いてあるんですよ。認知行動療法の重要な概念を噛み砕いてあるんです。
ただ、“じゃあ子どもや若者にどんな風にここに書いてあることを導入するんだ”“どんな文脈の中で、またどんな導入をしてからここに書いてあるレッスンや課題を行なうんだ”というところは弱く、また踏み込みすぎ感もあります。
この踏み込みすぎ感というのは、自動思考の背景にある思い込みやスキーマも書かれているのですが、これをどう彼らに理解を促すのか。ここは腕の見せ所なのかもしれませんし、それは必ずしも求められないことなのかもしれませんが、このあたりは子どもにはどの程度理解を促すのことが望ましいのか。
なので、私としてはやはりこのあたりで簡単に体系を知っておくことが必要かななんて思ったりしました。
まだまだ認知行動療法は駆け出しの私。ぜひご意見、ご感想などございましたらお願いします。
ビーチサンダルを海の中に落としてなくしてしまったときに、
「お父さん、海の栓を抜いて」と小さい頃に言ったことがあるダノンです。あーかわいい。
ちょっとブログの雰囲気も変えてみました。私にぴったりのノーテンキ、明るめ、アゲアゲな感じでよいと思われます。ちなみに便利なのは最上部の「All Titles」で全記事を一覧で確認できることと、「続きを読む」でぱっと続きが出てくるとこでしゅ。
さて、ところで、今日はちょっと臨床から離れまして。
宗教関係の問題は一日たりともこの世界で止んだことはねーのではないかと思うくらいいっつも起きてますな。
例えば戦争や内戦。お互いの利益と絡み合ってせめぎあっていますね。パレスチナ情勢も一向に安定化しない。元はといえばイギ…まぁいいや。 それから最近は「摂理」なんて宗教団体が大変なことしてたようですな(すっげぇなぁあの会長)。新興宗教も、やはり人間を超えた「何か」を必要としている人の心があって、そこに様々な手段を使って会員を増やし、へんてこな教義を信仰させる…この手口ってのが社会心理学的に分解すると非常にうまいことやってんですね。びっくりする。
こうした宗教がらみの問題って連日のように新聞をにぎわすのですが、イマイチわからなかったりします。なので、“宗教問題について理解を深めればもっと新聞も楽しいだろう”と思ってこんな本を以前に買って読んで見ました。
なぜ人間には宗教が必要なのか―今、日本人に一番役に立つ宗教教科書 ひろ さちや 講談社 2004-06売り上げランキング : 159252Amazonで詳しく見る by G-Tools
う~ん、書評コメにもあるように、タイトルとの整合性の問題はありますなぁ。ただ、分かりやすく書かれているので私には“入り口”としてよい本でした。
ところで宗教と心理学の関係も深いものがあります。精神分析の成り立ちとして、フロイトがユダヤ人であったことが大きな影響を与えていますな。そのあたりは
フロイト入門妙木 浩之 Amazonで詳しく見る by G-Tools
なんてどうでしょうか。安いけど、読み応えありです。あ!結局心理の話になってもた。まぁいいか。この本だとフロイトに限った話になってしまいますが、それでも他の精神分析家や心理学者の宗教と戦争、移住、そして新たな理論の誕生についてかるーく触れることはできます。
以前に 専門バカ。と言う前に。(←「という前に」って多いな私) という記事で、専門性を高めるために専門書をたくさん読みたいと書いた私ですが、もちろん他の分野にも開かれていたいと思います、当然ながら。
心理学の他の分野はもちろんですが、様々なことに関心を向け、教養を高めるのは必須だと思っています。
私はまだまだ一般常識知らずなところが多いです。
教養を高めるのは自己満足のためだけど、結果的に、クライエントの理解にも役立ちます。
興味が沸いたことを少しずつ広げていこうと思いまする。
あー、何気に高田万由子ってかわいいな。
と思っている ダノンです。
今日は本紹介です。
これ、心理学の本(仮題)で紹介されていたのでちょっと興味を持っていたんですが、立ち寄った本屋に見つけて買ってみました。
なんていうのかな、マイケル・ホワイトの「物語としての家族」がフーコーの著書を読みやすくしたものだとすると、「物語としての家族」をもっと読みやすくしたような…そんな感じがするような、しないような。読み口は軽くて読みやすいですよ。難解な表現が少なく、著者の体験談を踏まえているので面白いです。専門書というよりも読み物としての楽しさがあります。
要は問題の外在化を用いた自分で出来るセラピーなんですね。セラピーというか、生きやすくするためのウィットに富んだアイデアとでも言うべきでしょうか。
ここに出てくる「妖怪」は問題の外在化に用いられるものであって、「人前であがってしまう」というのは「妖怪:ぶるぶる」の仕業というわけですね。そうすれば、今まで自分を責めていたところから、違うところに原因をシフトでき、気分的に楽になれることに加えて問題を客観的に眺めることが出来るというわけですな。その際に嫌がらせの内容や嫌がらせがない時(例外)などを探し、最後の「セレモニー」と称して妖怪と決別していくという感じ。
実際にセラピーの場面で、「それは妖怪ブルブルの仕業ですな」なんて言ったらある程度の年齢までは可能かもしれませんが、ドン引きされるような気がしてなりません。というわけで個人的にやれればいいわけですね。そもそも、妖怪を登場させる余裕や柔軟性がある方は自然に良くなっていかれるような感じもしますが…
それから、この本では使用上の注意として、「成長したい人や学ぶべきものがある人の場合」は安易に妖怪に頼らない方がいいとあって、結局は「我慢しても何も得られないとき」に用いるといいのではと提案しているのですが、その判断が難しいような気もします。何も得られないという支配的なストーリーを変えることもナラティブなのでは?とか思ったり。
私としてはこの本で役立ったのは社会構成主義について、簡単に記述してあることです。今まで難解で分かりにくかった社会構成主義を噛み砕いているので、これから段階的に学んでいくための入門的な本ではないでしょうか。
また、社会構成主義の記述の中で、「支配的なストーリー」と「もう1つのストーリー」についての話題があり、このあたりはセラピストとして改めて勉強になりました。そこではセラピーの場面で暗黙のうちに出来上がっている「治療する側」「される側」の関係性を社会的な視点から検討していますので、私のように社会構成主義をよく知らないセラピストは読む価値はあると思います。
それから、後半の妖怪紹介。著者が妖怪の現れそうなところを写真に収め、そこに妖怪を描くことで読者の理解を促しているんですが、これがウケル!例えば「あすこここ」という言うことがコロコロ変わる妖怪がいるんですが、これが国会議事堂の前に描かれているんですね。この部分だけでも楽しめますですよ。
まとめです。
私としては、後半はほとんど妖怪紹介にページを割いてあるので、読み方としては「立ち読み」がいいと思います。
福山雅治のトーキングFMはやっぱおもしれーなー。
以前、オールナイト日本だっけなぁ、これだっけなぁ、「ノーパンデー」を作ってたな、雅治氏。
この人、かっこいいのにバカでいいよねー。
下ネタ平気で言うし。そういうの、いいよ、うん。ちなみに「子どもの手紙」を読むようなコーナーが一番好き。
はぁ…それにしても長旅疲れた…でもリフレッシュしたなー!
8時間運転したのは久しぶりです。腰に痛みがあるのは年のせいか…
ところで今日はいつも専門書や論文と向き合っている臨床心理学系の方で、リラックスしながらもやはり心理学や精神医学に触れていたい欲張りなトッチャン坊やたちに捧ぐ…この本!キタコレ!
これねぇ、読んでみなっせ!ぜしとも。
この本に収められている中では「義父のかつら」が最高。
主人公は精神科医で「義父のかつらを取りたい」という観念が離れなくなってしまう強迫性障害の症状を抱えている。そんな彼がおばかな同期の精神科医の治療を受ける中でとんでもないことをしでかす大胆さがたまらない。
若干、首を傾げたくなるときもあるけども、随所に精神病理学についての専門的な内容も出てくるので興味を引かれる。
何より、読んだ後に「あぁ、人生もっと軽く軽く、アゲアゲで」と思えることだ!(私だけか…)
ぜひこれを読んで気持ちが盛り上がった際には、
の中に収録されている「お祭りわっしょい」をお聴きになることをお勧めします。とは言っても、コーヒーとケーキやタカ&トシ、チョコボー○&及川奈○のような相性のよさがあるわけでもありませんので、ご容赦あれ。
Cognitive Behavior Therapy for Psychosis: Theory and Practice (The Wiley Series in Clinical Psychology)D. Robert Fowler Philippa A. Garety Liz Kuipers Amazonで詳しく見る by G-Tools
まだ読み出したばかりですが(2006/7/1)…イギリスの統合失調症患者への認知行動療法は最先端だと思います。そうした分野を支えているガレティ、ヘムズレイらの「教科書的」本です。 統合失調症への心理療法をにおいて、scientist-practoiner modelを支える重要な本です。まだ翻訳本の予定はない様子。ペーパーバックが安いのでお得ですよ。
最近、面白い雑誌を見つけました。
です。これ、病院臨床で統合失調症の患者さんに関わるならかなりお勧めです。
その中でも特に面白いと思ったのは
です。
統合失調症と広汎性発達障害は今ではDSMでも別物になっていますが、病院臨床に関わっていると重複する部分が多いことに気づきます。
広汎性発達障害を抱えた方でも妄想を抱く場合があるし、統合失調症で言う陰性症状に似た状態にもなります。意外とSzと診断を受けている患者さんの中にも実は広汎性発達障害なのではないかという人がいるようにも思います。そのくらい微妙なところなのだと思います。
こうした中で、上記の巻ではロールシャッハによる統合失調症と広汎性発達障害の鑑別を狙った論文もあり、面白いです。でもまぁ、当たり前かなという感じもしますが…
まぁ、そんなこんなでお勧めです。
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いやいやいやー!
帰ってきました。実はいろいろ変化がありまして。なんか書いてみようかなとまた思いまして。少し落ち着いたんだな、生活に。
またぐだぐだ書いていこうと思います。
ところで本紹介。
病院臨床をする上で予診をとる方もいらっしゃると思います。その際に役立つ“知恵”をコンパクトにまとめてあります。
具体的で分かりやすいのが特徴で、幅をとらないところがいいです。限られた時間の中で必要な情報を得ることは経験の浅い臨床家にとって容易ではないと思います。また、予診は病院に不安を抱えながらも受診した方への入り口でもあります。そこで適切な対応をするかどうかはClの体験として非常に重要だと思います。予診をお互いによい時間にすることが重要だと思います。
ちょっと話はずれますが、病院の心理士はお金につながる部分が少ないと耳にしますが、患者さんに適切な対応をし、継続して受診してもらえることや対応のよさによってその病院を選んでもらえるとしたら病院にとっては大きな利益となるはずなんですね。患者さん確保という視点で予診もそうですが、心理独自の窓口業務や企画を立ち上げ、経営を関連させていく姿勢が心理士の存在意義を示す上で重要だと思います。
このあたりは病院の大先輩心理士の背中を見て痛感します。
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